「書きたいテーマ」で「読みたいと思われる文章」を!『もう恥をかかない文章術』のススメ

この本との出逢い…。

フラフラと本屋を徘徊していた時のこと。

表紙の夏目漱石がわたしに語りかけてきました。

漱石

誠に残念ながら、その文章力は15歳レベルです。

 

遅筆ながらブログを書いているわたしはドキリ。
本を裏返すと、彼はさらに続けます。

 

漱石

読まれない文章を書いても意味がない。

 

はい、完全にジャケ買いです。

肝心の内容はというと、

文章を書く上での「読者」と「テーマ」の選定のしかたから、
読者を惹きつける「文章の構成」「具体的なテクニック」が満載。

 

 

 

読者に「もっと読みたい!」と思ってもらうにはどうしたらいいかなぁと悩むわたしにピッタリの本でした。

 

「書きたい文章」で終わらずに、「読みたいと思われる文章」が書けるようになる
そんな1冊です。

 

ちみこ

せっかく書くなら読まれてナンボだね。

 

 

はじめに:筆者、神山典士(こうやまのりお)さんは何者か

 

 

30年間主にノンフィクションのジャンルでライター生活をしている、
言わば人に文章を届けるプロ中のプロ。

 

編集者に厳しく仕込まれ、「読者を意識した文章」を書き続けています。
ご本人曰く、読者の「奴隷」になって書き続けた30年間だったそうです。

 

とある活動で子どもたちに作文を教えたことをきっかけに
「他人から自分が想像もできない作品が生まれる」喜びを知り、

数々の文章講座を開くように。
現在は、多くの受講生に文章の書き方を指導しています。

 

わたしが漱石さんに惹きつけられて手に取ったこの本は、
神山さんがつかみとった、

「読者が読みたくなる文章を書く」

ことに徹した文章の技術書とのこと。

 

ちみこ

神山さんが30年間かけて習得した「読者のための文章スキル」がギュギュっと1冊に詰め込まれていましたよ。

 

 

「誰に向けて書くのか?」-読者を獲得する-

 

大切なのは「読者は誰なのか?」という問題です。なぜならば、書き手の気持ちを伝えようにも読者が違えば書き方が違ってきます。
まだお酒の飲めない高校生を相手に「赤ワインのような馥郁とした香り」と書いても伝わりませんし、20代30代の若者に対して「石原裕次郎のような渋い声」と言っても、よほどのファンでないかぎり「それ誰?聞いたことないもん」と冷たくあしらわれてしまいます。「読者に読んでもらう文章」を書こうとする以上、「誰に向けて書くのか」はとても大切なポイント。でも意外にもそのことを書く前に考えていない人が多いのです。

出典元:もう恥をかかない文章術,神山典士

 

ブログを書く上でよく耳にする、「ペルソナ」は誰か、という問題ですね。
「誰に向けて書くのか?」考えてから書き始める。基本中の基本です。

 

では、その先。
選定した「あなた」に向けて適した書き方を心がけているか。
相手目線で文章を紡ぐのって、考えている以上に難しいですよね。

 

「ワインの馥郁とした香り」も「石原裕次郎のような声」も、
文章のテクニックとしては嗅覚や聴覚に訴えかける上級者向けのものであるのに、
ペルソナが違ってしまえば全くの駄文になってしまう。

 

肝に銘じたいものです。

 

「誰に向けて発信するのか」-これはスピーチ等にも当てはまります。
少し話はズレますが、こんなことがありました。

とある友人の結婚式でのこと。
新郎父のあいさつという、式の締めくくりのワンシーン。

このシーンの正解は、
あくまで「両家を代表して」、「出席者」へ向けた「感謝の気持ちと二人への力添えへのお願い」です。

その時繰り広げられたスピーチは、涙涙の「新郎新婦への祝福と感謝」のみ。
親子の仲がよろしいのは良きことかな-。

ですが、その場にいた出席者のしらけようといったら。
せっかくの感動の結婚式が、「新郎父の自己満足」という印象しか残りませんでした。

 

「誰に向けるか。」その選定と、
読者に寄り添った文章作りは最重要項目ですね。

 

「初めにテーマありき」-テーマを獲得する-

 

テーマを考えるときにもう一つ大切なポイントは、自分自身の「恥を書く」こと。
(中略)
自分の奥底にしまっておいた大切な記憶や、いままで表現できなかったこと。あるいは本当に恥ずかしい体験を書くと、読者は思わず「えっ?」と面をあげて、「面白く(めんしろく)」なる。それが読者をひきつける面白い文章になります。

出典元:もう恥をかかない文章術,神山典士

 

テーマを選ぶにあたって、「読者にとって面白いものであるか」が大前提になります。

そこへ「自分にしか書けない」という「オリジナリティ」を継ぎ足すために、
「自分自身の恥を書く」

 

ちみこ

なるほど。「恥を掻かず」に「恥を書く」なんて、
さすが文章のプロだなぁ…。

 

例えば、人に聞けない恥ずかしい悩み。
…Googleさんに聞いちゃいますよね?

読者は真実が知りたくて検索をかけるのですから、
そこへ「自分をさらけ出した文章」を放り込んでやればいいというわけです。

 

自分にしかない恥や悩みが、武器になってくる。
文章をさらに豊かにしてくれる。

それを使わない手はないですね。

 

 

「文章を読みやすくする」-誰でもわかる文章を-

 

後半に入ると、文章を読みやすくする具体的なテクニックが多数紹介されています。

自分ではこれでよし、と書いていても、
読みにくかったり、意味が違って解釈されてしまったり
そんな経験はありませんか?

 

  • 語順を変えてみる。
  • 点の打つ位置を変えてみる。
  • 思い切って文を短くする。
  • セリフを抜き出してみる。
  • 語尾を修飾してみる。

 

些細な工夫でガラッと読みやすい文章に変わるテクニックが満載でした。

やりがちな失敗例と、
読みやすく正した回答例が豊富なのでとにかく分かりやすかったです。

 

 

さいごに

 

わたしがブログを書きたいと思ったきっかけは、
「自分を見つめなおしたい」という思いからでした。

 

ただ見つめなおすなら日記にしたためればいい。
ブログという方法を選んだのは、読者を意識してのことです。

 

自分の経験が、誰かの役に立てる可能性があるなら、
発信してみたいな。
そんな欲が出てきたのです。

 

さらには、
読んでもらって、
意見をもらって、
より豊かな文章を生み出せるようになる。

 

それがブログの素晴らしさだと感じています。

 

文章というコミュニケーションツールで、
「人生をより豊かなものにする」。

 

それがわたしの文章を綴るゴールだと考えています。

 

ちみこ

あなたの文章のゴールはなんですか?

 

「読者ありき」の文章と向き合うあなたに、ぜひ読んでほしい1冊です!

 

 

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