
ちみこ
産後止まらない不正出血。どうやら胎盤が残っているらしい。
自然排出を待ってもいられないので、
掻把(そうは)手術を受けることに決めました。
産後の胎盤遺残のための掻把手術ですが、
稽留流産のように、残った胎盤や胎児を取り出す手術もほぼ同様の流れのようです。
病院によって方針は異なるかと思いますが、
手術を控えた方の参考になればと思います。
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掻把手術当日の流れ
- STEP
9:00 手続き、準備
朝食は抜き。
病院に入るギリギリで三女に授乳をし、
朝一で入院の手続きを行う。・採血
・体温測定
・血圧測定 - STEP
10:00 手術の流れを確認
手術の説明を受ける。
- STEP
11:30~ 輸液を点滴
麻酔投与のための輸液を事前に点滴。
左腕(手首付近)に太い針を刺されぐるぐる巻きに固定。
血管が見つからずグリグリされる。涙目。 - STEP
13:45~ 筋肉注射
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痛いと噂の筋肉注射。
右のおしり(正確には付け根?)に注射。
「結構痛いから、声は出してもいいけど動かないでね。」と言われビビる。チクリ。
・・・ん?
・・・・・終わり??痛くなかった!
看護師さんの腕のおかげか、
わたしの脂肪の厚みのおかげか、ほぼ痛みなし。ラッキー。 - STEP
14:00 手術開始
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手術室へ移動。
先生3人(おそらく1人は研修生)、看護師2人。
手術台に乗り、エコーで位置を確認すると同時に麻酔注入。
左腕にひんやり冷たいものが通っていく。頭がボーっとしてくる。
- STEP
14:40 手術終了
いつの間にか手術終了。
終わったので付き添ってくださいと旦那が呼ばれたのが手術開始から40分後。
意外と時間がかかったらしい。
麻酔でもうろうとしながら、同じことを何度も口にする。
「痛くない」
「ふわふわする」
「口乾く、リップ塗りたい」
「はっぴーらりらり」はっぴーらりらり!!!?
完全に酔っ払いモードだったらしい。。
- STEP
16:00 病室へ戻る
最初のトイレは車イス。出ない。
2度目のトイレ、「歩けます」と言ったら「それはこちらで判断します」と叱られる。
車イスに乗せられる。 - STEP
18:00 夕食
丸1日断食して、やっとの食事。
質素なメニュー。完食。 - STEP
20:00 搾乳
1人で歩けるようになる。
トイレ、歯磨き。
おっぱいが張るので搾乳。
スマホをいじって就寝。
夜間にも一度搾乳。
掻把手術、痛みはないの?術中の様子は?
掻爬手術を受けるにあたり、1番の恐怖は「痛みはあるのか」という点でした。
結果だけお話しすると、
術中の痛みは全く感じませんでした。
麻酔がうまく効いたんですね。
手術中は、ぐるぐると目が回り、周りの風景が早送りで再生されているような不思議な感覚がありました。
眠くなる麻酔を入れているはずなので、実際は眠っていたのかもしれません。

先生
麻酔が効きにくかったから、許容量MAXで入ってるからね♪
もしかして、お酒強い??
酒好きが仇となってしまった。。
自分では覚えていませんが、
無意識のうちに痛がったようで、
追加追加でMAX量を注入されたようでした。
麻酔の量が多かったのせいで、
なかなか1人で歩かせてもらえず。
黙って車イスの乗れと叱られる始末。
記録のために旦那が術後の様子を動画に撮っていたのですが、
映像を見たら、完全に酔っ払いでした。
確かに、麻酔が効いている間は酒に酔ったような気持のよさが。
・・・麻酔怖っ!!!
[say img=”https://ex-myhome.com/wp-content/uploads/2019/03/nurse01_laugh.png” name=”看護師さん” from=”left”]
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先生
出血が多かったので、ガーゼを3枚、
ぎゅうぎゅう詰めにしていますからね~。
なるほど、股の違和感の正体はガーゼだったのか。
ちょうどタンポンを挿入しているような感覚でした。
下腹部が少し重たいような感じはありましたが、
麻酔が切れても痛みはなし。
ガクガクブルブル怯えていましたが、
痛みは感じることなく手術は無事終わりました。
掻把手術翌日
きれいに内容物が除去できているか、エコーで確認。
その際、詰めていたガーゼをメリメリっと取り出されました。

先生
すこし血液が溜まっていますが、子宮にあった影はなくなっています。
病理の結果が1週間後に出ますので、そのころにまた来てくださいね。
そのあと、助産師さんが来てくれて、
カチカチに張ったおっぱいをほぐしてくれました。
が、、、
一連の流れで一番痛かったのがこれ。
容赦なく絞り出された…!!
その後は退院の支度をして、
手術翌日のお昼に無事退院。
退院時の出血は少量でした。
おわりに;その後の出血と病理の結果について
手術5日後にドバっと出血しましたが、
その後はまた少量に。
子宮内に溜まっていた血が出たような感覚でした。
手術1週間後に再度病院へ。
経膣エコーで診察した後、先生の話を聞きました。

先生
検査の結果、予想通り胎盤でした。古くなって固くなっていました。このように3つのかたまりに分かれて出てきましたが、きれいに取りきれていますよ。
取り出されたものの写真を見せてもらう。
形の整わない石ころのようなものが3つ。
こんな感じでした。


先生
子宮の壁にしっかりくっついてしまっていたので、経過を観察しても自然に排出されるのは難しかったですね。出血もまだあるようですが、1週間ほどで落ち着いてくるかと思います。
自然に排出されるのは難しかったとのこと。
経過を観察していたら、いつまでも原因不明の出血に悩まされたままでした。
今回のわたしの場合は、
思い切って手術で取ってしまって大正解。
恐れていたほど痛い思いはしなくて済んだしね。
(一番痛かったのは、術後のおっぱいマッサージ)
先生の言う通り、
出血は診察後1週間後に止まり、
その後1か月経ちますが一度も出血していません。
産後2か月を過ぎてようやく子どもたちとお風呂に入ることができました♪
私と同じように産後の不正出血が続いて困っている方がいましたら、
きちんと病院を受診してくださいね。
胎盤が残って出てこないことは稀のようですが、
こんなパターンもあるよーというお話でした。
超ビビりなわたしでも克服できたので、
手術を控えている方の不安を少しでも取り除ければ嬉しいです。
2 件のコメント
はじめまして。相談できる方がおらず、コメント失礼いたします。
8/23に初産、5cmほどの胎盤が残って退院後また再入院。出血もひどく輸血も体験しました。同じように手術で剥離することを勧められましたが、出血と最悪子宮摘出のリスクがあるといわれ、貧血が治らないまま手術するのも怖いし、子宮を諦めることになるのも‥結構手術を諦め子宮動脈塞栓術で経過を見ています。
ただ、残った胎盤が炎症を起こし40度近い発熱の繰り返し。鮮血か悪露か区別がつかない毎日の出血。
筆者様は50%ほどの突起とのことですが、こちらはどれくらい癒着しているか確認しようとするだけで大量出血‥処置がいつも止まり詳細を確認できていません。
炎症が続き、感染病など他の病気まで繋がらなければいいのですが‥正直答えがです迷っています。
動脈塞栓術もいつ頃効果が出るのか‥不安な毎日です。
そして一番は、子供となかなか過ごせないことがとても悲しいです。
勇気を出してリスクをとるべきか‥何かアドバイス頂けましたらと思います。
ヒラサさん
コメントありがとうございます。
8月にご出産とのこと、本当におめでとうございます。
大変喜ばしい中ではありますが、
胎盤遺残のためにお体の調子がすぐれず、ご不安な毎日かと思います。
また、やっと会えたお子さんとゆっくり過ごせない日々がどれだけ辛いことかと考えると、胸が痛みます。
手術を悩まれているとのことで、医学的なお話は何もできない素人ではありますが、
わたしの場合のお話をさせていただきますね。少しでも参考になれば…
わたしの場合は残っていた胎盤自体も2cmほどとヒラサさんの場合より小さく、検査も出血はありましたがヒラサさんのように大量出血することはありませんでした。
医師より話を受けていたのは、
・自然排出されるかは分からない(結果癒着が激しく自然排出はしなかっただろうとのことでした)
・胎盤があることで感染、発熱の可能性もある(発見後早期に手術したためはありませんでした)
・手術はリスクも伴う(全身麻酔のため念書も書きました)
実際の手術は恐れていたものよりスムーズに終わり、取ってしまえてすっきりしたという感覚でしたが、あくまでそれは私の場合。個人で症状も状態も違うかと思いますので無責任なことは申し上げられません。
わたしから申し上げたいのは、
第一に、ヒラサさんご自身のお体、命を大切になさってくださいということです。
そのために安心・納得できる説明を主治医からきちんと受けたうえで決定されるべきだと思います。不安があればセカンドオピニオンを受けて別の信頼できる医師を探してもいいかと思います。(わたしは転院後の総合病院の医師の処置の丁寧さに驚き、以前の主治医を疑ったほどでした。。)
わたしの場合、母が私を生んですぐ亡くなっていることもあり、産後の体の異常には敏感でした。
母の場合は残った胎盤が癌化するという珍しい病気でした(絨毛癌)ので、自分の体にも胎盤が残っているとわかったときにはドキリとしました。(実際に癌化する心配はないとの診断で安心しました。)
わたしなら、大げさかもしれませんが、「自分しか頼れない小さな命を残しては死ねない」と、子宮摘出のリスクがあっても処置を優先にしただろうと考えます。それでもヒラサさんは初産とのことですし、自分(3人目)と同じ状況とは考えておりません。
何もお力になれませんが、わたしの話でしたら覚えている限りのことはお話しできますので、不明な点があればいつでもお話しくださいね。
ヒラサさんのお体が少しでも早く回復されることをお祈りいたします。